102 2010年10月18日 00:57 たけ(tk)

>84 2010年10月11日 19:50 りょーこさん
>私には、ここにすべて、一切入っているように思われますが。。。
>マーヤ・・・目覚めていないリアリティという意味で。

考え途中ですが、

>眼と眼に見えるもの、
>耳と耳に聞こえるもの、
>鼻と鼻ににおうもの、
>舌と舌に味わわれるもの、
>身体と身体に接触されるもの、
>心と心の作用、
>というサーバッティでのブッダの「一切」

これは、次のような図式のようですね。

 《身体》の外部   《身体》の表面 《身体》の内部

眼に見えるもの→→→→→眼→→→+
耳に聞こえるもの→→→→耳→→→+
鼻ににおうもの→→→→→鼻→→→+
舌に味わわれるもの→→→舌→→→+
身体に接触されるもの→→身体→→+
                      ↓
                      心→→心の作用

この図式だと、「心」は現代の認知心理学脳科学での「統覚・連合」にあたりそうです(※1)。「統覚・連合」は五感によるモノの知覚から『輪郭』と『意味』を取り出す機能のようです。

簡単にすると

《モノの世界》 → 五感 → 心 → 「心の作用」

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※1:現代の認知心理学脳科学での「統覚・連合」

http://ja.wikipedia.org/wiki/認知

認知は「統覚」と「連合」の二段階にわかれた処理である。
統覚は、風景などの知覚から形を取り出す働きであり、
その形が何であるのかを判断する働きが連合である。
認知の障害が失認であり、見えたり聞こえたりすることはできてもそれが何であるか理解できない(連合の障害と統覚の障害とでは症状には差異がある)。見たものが認知できない視覚失認のほか、相貌失認・手指失認など様々な症状があり得る。

http://ja.wikipedia.org/wiki/失認

統覚型視覚失認

要素的な一次視覚が保たれているにも関わらず、
その対象をひとつのまとまりとして把握できないので、
提示された物品が何であるのか言えない状態である。
形態の認知が障害されており、物品の模写ができず、類似した視覚刺激の異同を判定することもできない。
一酸化炭素中毒のようにびまん性で脳後部をおかす病変が有名であるが、
左半球の内側、腹側部、特に紡錘状回、海馬傍回後部が重視される。
物についての知識は保たれており、対象の名前を言われれば正しい定義を述べることはできる。

連合型視覚失認

要素的な一次視覚が保たれており、ひとつのまとまりとして把握はできるが、
過去において蓄えられた経験と結びつかないので提示した物品が何であるのかわからない場合を連合型視覚失認という。物品の模写も類似した視覚刺激の異同も判定できるが、物品の名前やその使用方法を示すことができない。
側頭後頭接合部の下部の両側性障害、後大脳動脈の脳血管障害で起こることが多い。責任病巣は統覚型視覚失認と同様であり左半球の内側、腹側部、特に紡錘状回、海馬傍回後部が重視され、統覚型との病変の違いは明らかではない。
対象の知識は保たれており、触覚や聴覚を通せば同定できること、対象の特徴的な動きをみると同定ができる。

* 統覚と連合とは、心理学的な機能的な違いはあるようだが、脳科学的には責任病巣は、統覚は「左半球の内側、腹側部、特に紡錘状回、海馬傍回後部」、連合は「左半球の内側、腹側部、特に紡錘状回、海馬傍回後部」なので、脳科学的にはほとんど区別できていない。

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