47 2010年10月05日 22:50 たけ(tk)

http://www.j-world.com/usr/sakura/buddhism/muga_2.html

(5)ブッダにとって「一切」とは

ブッダは、サーバッティという所に滞在していたとき、「一切」とはなにか、次のように教えたと記述されています。

みなさん、わたしは「一切」について話そうと思います。よく聞いて下さい。「一切」とは、みなさん、いったい何でしょうか。それは、

眼と眼に見えるもの、
耳と耳に聞こえるもの、
鼻と鼻ににおうもの、
舌と舌に味わわれるもの、
身体と身体に接触されるもの、
心と心の作用、

のことです。これが「一切」と呼ばれるものです。

誰かがこの「一切」を否定し、これとは別の「一切」を説こう、と主張するとき、それは結局、言葉だけに終わらざるを得ないでしょう。さらに彼を問い詰めると、その主張を説明できず、病に倒れてしまうかも知れません。何故でしょうか。何故なら、彼の主張が彼の知識領域を越えているからです。(サンユッタニカーヤ 33.1.3)

後代の仏教の一部では、インドの土着宗教の世界観を取り入れて煩雑な宇宙観を持つようにもなりますが、ブッダの世界観が本来どんなものであったかをこの経典は示しています。

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